今だからこそ、台湾東部・花蓮。
キラキラな笑顔に出会う旅。
台湾東部の中央に位置する花蓮。太平洋に面し、自然が多く残る美しい場所に約33万人の人々が暮らしています。
今年4月3日、花蓮沖を襲った地震では、タロコ峡谷や市内の一部の建物が被害を受けました。被災したエリアでは復旧作業を行っていますが、花蓮の街や人々は日常の生活を取り戻しています。
「閉鎖をして復旧作業をしているタロコ峡谷以外の花蓮は復興し、これからのシーズンはイベントも盛りだくさん。日本の皆様をお待ちしています」と花蓮県政府観光局からもメッセージが届きました。
花蓮の夏は眩しい太陽に、広がる太平洋のもと、遊びどころもたっぷりです。夏のイベントと観光スポット、東部最大の名物夜市など震災後の花蓮の今をお届けします。
花蓮から日本の皆様へ
日本の皆様からたくさんの関心をいただき勇気づけられました。ご心配をおかけましたが花蓮はすっかり元気です。
(花蓮市内で民宿経営)
今年も元気いっぱいに紅面鴨FUN夏休み!のイベントを行いますので、みなさん遊びにきてください。
(紅面鴨FUN夏休みのイベントスタッフ)
花蓮の夜市も元気いっぱい!タロコ族のお米を使ったアイスクリームを食べにきてください。
(東大門夜市で働くスタッフ)
台北駅からのアクセス:台湾鉄道で「花蓮」駅下車。
所要時間:約2時間
8月から10月上旬にかけて見頃を迎えるワスレグサ(金針花)。オレンジ色の花が山一面に咲き誇ります。
太平洋に面し、美しい弧を描く湾がある七星潭ビーチ
東大門市場、原住民のお店が集まった原住民一條街
花蓮の夜空を彩る花火は、毎週土・日曜に打ち上げられます
今年で12回目を迎えるイベントで、期間中、毎日エキサイティングなパフォーマンスが目白押しです。花蓮県のオリジナルキャラクターとして人気の紅面鴨(日本語でノバリケン)が、台湾東部最大の湖・鯉魚潭にプカリプカリと浮かびイベントを盛り上げます。
日中は音楽と水柱の噴水ショー、陽が落ちてからは歩道のイルミネーションとレーザーライトも加わり、華やかなショータイムが30分ごとに湖上で繰り広げられます。初日と最終日は300機のドローンによる幻想的なドローンショー、毎週土・日の夜には花火の演出もあり、忘れられない夏の素晴らしい思い出となるでしょう。
湖畔では散策したり、遊覧船や手漕ぎボート、レンタサイクルに乗ったり、ビジターセンターでは周辺に暮らすタロコ族の文化や、鯉魚潭の地形、歴史について学ぶこともできるほか、地元の山菜や沢エビなどを食べられるレストランも多くあり、一日たっぷり楽しむことができます。
会場:鯉魚潭 花蓮県寿豊郷池南路一段27号
日時:7月13日〜8月11日
花蓮駅からのアクセス:花蓮客運1139番銅門行きに乗り「鯉魚潭」下車。
所要時間:約50分
花蓮には台湾原住民族16部族のうち、アミ族、タロコ族、セデック族、ブヌン族、サキラヤ族、カバラン族の6部族が暮らしています。各部族の集落ごとに、伝統的な豊年祭や収穫祭などが行われており、1983年頃から部族間の交流と相互理解を目的として、一堂に集まる連合豊年節が行われるようになりました。
今年はハワイのカメハメハスクールからの舞踊団をゲストに迎え、3日間異なるテーマの祭典が開催されます。テーマソングはタロコ族の伝統音楽をモチーフにした「南島へsupu ta共に行こう」(supu taとはタロコ語で「一緒に」という意味)。コンテストで優勝したチームによる振り付けで、部族の垣根を越えて手を取り合いながら踊るクライマックスは見逃せません。
豚の丸焼きや竹筒ご飯などの原住民グルメや、他ではなかなか買うことのできない伝統衣装などの工芸品のブースが、なんと147も出店。東海岸の魅力のたっぷり詰まったエネルギッシュな三日間を味わいにいらしてください。
日時:7月19日~7月21日 17:30~21:00
会場:花蓮県立体育場脇、徳興草原 花蓮市達固湖彎大路1号
花蓮駅からのアクセス:
花蓮駅、東大門夜市などからシャトルバスが運行予定です。詳しくは花蓮県政府原住民処のホームページ、もしくはFacebookのファンページをご覧ください。
https://ab.hl.gov.tw/zh-/Home/Index
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064937880808
所要時間:約10〜20分
8月から10月にかけて花蓮の六十石山、赤科山という二つの山では、ユリ科のワスレグサ(金針花)というオレンジ色をした美しい花が山の斜面全体を覆いつくします。このワスレグサは、そのツボミがスープや煮込み料理に使用されることから、メインは食用として栽培されているのですが、その美しさから開花シーズンには鑑賞用のワスレグサが一面に広がり、たくさんの方が訪れます。玉里駅から南へ20キロほどの六十石山と、北へ22キロほどの「リトル・スイス」と呼ばれる、起伏に富んだ斜面の赤科山、どちらも海抜およそ800ḿあり、花蓮ローカルの人々にとっても甲乙つけがたい人気の避暑地として有名です。
山の上には名産のワスレグサのスープや、ツボミのフリッターなどを出すレストランや、ワスレグサ加工品販売店などが並び、見て楽しい、味わって美味しい、お土産にして嬉しいワスレグサ三昧の旅はいかがでしょうか。
会場1:六十石山
会場2:赤科山
https://www.chicomountain.com
日時:8月10日~10月13日
花蓮駅からのアクセス:
台湾鉄道に乗り「玉里」駅下車。駅前より六十石山、赤科山行きの有料シャトルバスを運行。
所要時間:約1時間30分
美しい海・太平洋と、海岸山脈と中央山脈に抱かれた優しく力強い大地・花蓮、新鮮な空気と元気いっぱいの人々。今年の夏は花蓮の大自然と触れ合い、食べて歌って踊って、心からリフレッシュできるエナジーチャージの旅をしてみませんか?
花蓮は太平洋に面しており、陸地から海底まで急に落ち込む地形と黒潮海流により、回遊魚であるスマカツオやカジキマグロ、シイラなどが豊富に獲れる漁港地としてだけでなく、ホエールウォッチングのメッカとしても有名です。
4月から10月のシーズン中は、「花蓮観光漁港」にホエールウォッチング船業者が軒を連ねます。
ひとたび出航すれば、見渡す限りの青い海と空が広がり気分爽快、また、海から望む花蓮の街並みや山の様子も格別です。この海域での遭遇率は90%を越え、ハシナガイルカ、マダライルカやハナゴンドウなどがよく出現し、運が良ければマッコウクジラやシャチにも出会えるかも。日焼け対策、水分補給をお忘れなくお出かけください。
花蓮駅からのアクセス:
花蓮観光漁港までは、花蓮駅よりタクシーで15分。
所要時間:約15分
2015年に、花蓮市近郊にあった自強夜市、南濱夜市など4つの夜市が併合され、台湾東部最大の夜市として生まれ変わりました。福町夜市、自強夜市、各省一條街、原住民一條街の4つのテーマに分かれ、400の屋台が年中無休(店ごとに定休日を設けていることもあります)で夜遅くまで賑わいを見せています。定番のタピオカドリンクやサツマイモボール、かき氷などはもちろん、海鮮料理や原住民ならではの山菜や焼肉などのグルメ、屋台ゲームや、工芸品、お土産品、占いのブースがずらりと並んでいます。週末には大道芸や歌手のステージイベントなどもあり、夕暮れ時から深夜まで老若男女問わず賑わっています。
何を食べようかつい迷ってしまいますが、行列ができる店を目指してみてはいかがでしょう。
花蓮駅からのアクセス:
花蓮バス301番、1123番、1132番、1136番などに乗り「東大門夜市」下車。
所要時間:約15分
瑞穂温泉の泉質は含鉄炭酸塩気化物泉、鉄分を含んだ黄色い湯が特徴で、黄金の湯と呼ばれています。実際に入ってみると身体が見えなくなるほど黄色です。そこはかとなく鉄のような匂いがし、重みを感じるようなしっかりとした湯で子宝の湯としても有名です。近隣には新鮮な牛乳やアイスクリームが味わえる瑞穂観光牧場や、台湾紅茶で有名な舞鶴、北回帰線碑、花東平野から海岸山脈を抜けて太平洋側へとラフティングが楽しめる渓流もあり、花蓮から足を伸ばしてレジャーに訪れる方も多くいらっしゃいます。
花蓮南部の瑞穂駅、玉里駅近辺にはこの瑞穂温泉だけでなく、紅葉温泉や安通温泉など有名な温泉が多く、温泉巡りをしてみるのも楽しいでしょう。
花蓮駅からのアクセス:
台湾鉄道に乗り「瑞穂駅」下車、各温泉施設まではタクシーもしくは送迎車。
所要時間:約45分
花蓮の名産・麻糬(マーシュー)。モチモチフワフワのお餅の中に小豆やピーナッツの餡がたっぷり入った、優しい味のほっこりスイーツです。 諸説ありますが、かつて花蓮に住んでいた日本人が、お正月やおめでたい時にお餅をついてふるまったことが広まり、現在でも縁起物として食べられるようになったのだとか。基本の味は、小豆、ピーナッツ、黒ゴマですが、お店によって抹茶やタロイモ、緑豆などオリジナル商品があります。食べてみると、どれも甘さ控えめ。パクッとひと口で頬張れば、お餅の柔らかさと、もち米本来が持つ豊かな香りに、思わず笑顔になること間違いなしです。店頭の軒先では、賞味期限1〜2日のもち米100%の麻糬が味わえます。また、お土産用として賞味期限が長い麻糬も販売されているので花蓮のお土産としておすすめです。