台湾の街歩きで大人気の「老街(ラオジエ)=オールドストリート」では、歴史ある美しい建物が立ち並び、ご当地名物グルメやショッピングを楽しめる観光スポットです。このたび台湾観光庁(交通部觀光署)が今年の上半期として発表した最新観光統計から、多くの訪問者を集めた人気の老街ベスト10は以下の通り明らかになりました。
最も多くの国内外の訪問者が訪れた「老街」人気ナンバーワンに輝いたのは、日本の皆さまによく知られている九份でも、台北市街に近い淡水でもありません。いったいどこでしょう?
台湾にある老街訪問者数の第1位に輝いたのは、台湾中部にある古都「鹿港老街及びその周辺(彰化県)」でした。訪問者は、2024年1月~7月の訪問客数は国内外合わせて延べ1,099万人に達し、2位の南部「旗山老街(高雄市)」の同459万人を大きく引き離して圧倒的な結果となりました。
古都として有名な「鹿港」は、街全体が歴史を感じさせる趣深いエリアで、のんびり自転車で回るのにちょうど良い広さです。古刹・鹿港天后宮の門前には多くの飲食店や土産店が連なり、参拝客や観光客が特産のカキ料理などに舌鼓を打ちます。大人気の老舗肉まん店はいつも行列が絶えません。散策に疲れたら、老街の中のレトロなカフェで伝統のスイーツ・麺茶(麦こがし)も見逃せません。鹿港へは、台中や彰化からバスで気軽に行くことができます。
第2位は、台湾バナナの産地として名高い南部の「旗山老街(高雄市)」で、延べ459万人が訪れた同老街では、ご当地グルメやお土産が多い老街の中でバナナ風味のスイーツが目立ちます。高雄市街からバス1本でアクセス可能です。
▲大渓老城区
第3位は、北部の「大渓老街(大渓老城区・桃園市)」の延べ386万人。桃園市南部にあり、台北からのショートトリップにぴったりの距離です。「豆腐の街」として有名な大渓を訪れるなら、台湾ならではの豆腐食品「豆乾」をぜひ。客家の街ならではのグルメやお土産が手に入ります。台北からの高速バスのほか、台鉄桃園駅・高鉄桃園駅からのバスもあります。
第4位は北部の「淡水老街(淡水金色水岸・新北市)」で、延べ255万人が訪れました。台北市中心部からMRT淡水信義線で1本というアクセスの良さで、外国人観光客にも気軽に訪れやすい場所です。美しい夕陽を目当てに多くの人が訪れます。
第5位は、北部の「九份老街(瑞芳風景特定区)」の延べ217万人。日本ではもっとも有名な老街といえるかもしれません。
その他、第6位から第10位は以下の通りです。老街はそれぞれの地域の特色や特産、当地のストーリーを感じることができ、訪れる人を魅了し続けています。ぜひ台湾各地の「老街」めぐりを楽しんでみませんか。
■2024年1月~7月訪問者数累計
第6位:南部「新化老街(台南市)」105万人
第7位;北部「内湾老街(新竹市)」78万人
第8位:南部「塩水老街(台南市)」69万人
第9位:北部「三峡老街(新北市)」63万人
第10位:北部「北埔老街(新竹市)」62万人
▲三峡老街の夜景
★上記人数は2024年1月~7月の国内外からの訪問者数累計として、交通部観光署(台湾観光庁)観光統計資料庫「觀光遊憩據點 Scenic Spots」に基づき集計したものになります。