2024年のランタンフェスティバルの舞台となる台南。(写真は2023台湾ランタンフェスティバルin台北)
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歴史もおしゃれもグルメも街歩きも一気に楽しめる!
2024年ランタンフェスティバルの開催地へ。
1624年オランダにより根拠地が設けられてから今年で開府400年を迎える古都・台南。その後、鄭成功政権時代、清朝時代、日本時代と、歴史と文化の多様性を包み込みながら時代と共に変遷してきた台南の街には、ゼーランディア城(安平古堡)、赤崁楼(*1)、孔子廟(*2)や城門など今も変わらない様々な表情があります。
さらに、台湾全土をあげて祝う「元宵節(旧暦1月15日)」シーズンを機にスタートする台湾ランタンフェスティバルも今年は台南市(安平エリア:2/3~3/10、高鉄エリア2/24~3/10)の二会場で開催されます。伝統的なデザインのランタン、工夫を凝らした干支や時事ニュースに関連したモチーフのランタンや地域の人々による手作りランタン等に彩られる、きらびやかで幻想的なフェスティバル。期間中は街全体が盛り上がります。この機会にぜひいらしてください。
台北駅からのアクセス:台湾高速鉄道で「台南」下車、台湾鉄道に乗り換え「台南駅」下車。
所要:約2時間10分
台湾は蘭の原産国のひとつ。今年は2つのイベントが同時開催され、普段見ることができない蘭が一堂に会する。
台湾は温暖な気候が蘭の生産に適しているとして、様々な種類の蘭の栽培が盛んに行われています。お祝い事などによく贈られる艶やかで美しい胡蝶蘭も実は台湾が原産国のひとつ。日本をはじめとした海外諸国へ多く輸出されているのです。今年は第 23 回世界蘭会議と第 20 回台湾国際らん展という蘭業界の二大イベントが初めてのコラボにて同時開催という、花好きの方にとってはたまらない年です。コンテストで選ばれた美しい蘭や普段は見ることのできない珍しい蘭を一挙に見ることができる貴重な機会であるだけではなく、DIY、アレンジの展示、台湾の蘭の保存、歴史文化、学術研究、日常生活への応用など、蘭に関する様々なことも学ぶことができます。チケットはインターネットにて前売り券を発売していますが、当日会場で購入することもできます。ぜひ会場まで足をお運びください。
公式HPはこちら:https://www.woc23.com/
国際らん展
日時:2/24〜3/10
場所:台湾蘭花生物テクノロジーエリア:09:00〜18:00
大台南会展センターICC TAINAN:13:00〜21:00
●台湾蘭花生物テクノロジーエリア
台南駅からのアクセス:台湾鉄道「台南」駅から台湾鉄道に乗り「新営」駅下車、駅前の新営バス停「新営」から黄幹線に乗り換え「蘭花園区」下車目の前。
所要:1時間10分
●大台南会展センターICC TAINAN
台南駅からのアクセス:台湾鉄道「台南」駅から台湾鉄道に乗り「沙崙」駅下車、駅左手へ400ⅿ。
所要:30分
毎年旧暦1月15日の元宵節に行われ、街中でロケット花火を飛ばし人に当て合うという、とにかく過激なお祭り塩水蜂炮。その起源は、かつてこの地に疫病が流行した際、武廟の関聖帝君のお告げに従って、神輿を担ぎ爆竹を鳴らして疫病神を追い払ったことに由来するといわれています。その後、毎年元宵節の関聖帝君巡行時、爆竹を鳴らして無病息災を祈ることが塩水地区の風習となりましたが時代の変化と共に爆竹がロケット花火に姿を変えてしまったという、とにかく刺激的なお祭りです。
参加する場合はヘルメット、長袖シャツ、タオルなどをご持参ください。離れていてもロケット花火が飛んでくる可能性も。そこまでしても一度は体験してみたいのがこの蜂砲。人々の熱気とロケット花火と爆竹の轟音、花火にデコ神輿。他ではなかなか体験できません。
日時:2/23、24塩水武廟
場所:台南市塩水区武廟路87号
台南駅からのアクセス:台湾鉄道「台南」駅から台湾鉄道に乗り「新営」駅下車新営バスオレンジ6番に乗り「塩水分駐所」下車、徒歩5分。
所要:約1時間10分
歴史的な廟や建築物が市街地に並ぶ台南。そんな台南で一年に一度行われ、今年で第18回目を迎える今年の古都マラソンは、台南市美術館2館、元台南神社事務所、孔廟文化園区、台湾府城大南門、元台南市長官邸、安平港、億載金城、港濱歴史公園、台南運河など15か所の古跡、著名な建築物を巡るコースとなっています。名物はエイドステーションにて提供される魚のつみれスープや仙草ゼリーなど台南ならではのグルメ。非常に人気のマラソンで、昨年は2万3000人を越えるランナーが参加(うち日本人も67人参加)。ハーフマラソンなので順位にこだわらず景色やグルメを楽しみながら走るランナーが多いのも特徴です。
エントリーはすでに終わっていますが、少し早起きして古跡をバックに走るランナー達を応援してみるのも楽しいでしょう。
日時:3/3 朝5:30スタート
場所:台南市議会前広場がスタート地点
台南駅からのアクセス:スタート地点の台南市議会前広場へは台南市バス10番に海苔「家楽福(カルフール)」駅で下車、徒歩4分。
所要:約15分
一年を通じて雨が少ない上、日照時間が比較的長く温暖な気候に恵まれた台南。ここに住む人々も温厚で大らかな方が多く、人情味にあふています。台湾随一とも言われる小吃も海鮮から甘味までとっても豊富(なんでもちょっと甘いのが台南流だとか)な台南へ是非繰り出してみましょう。
1階から5階までメイドイン台湾の雑貨や洋服などを揃えた「台南の顔」とも言えるレトロな百貨店。外観はもちろん、足を踏み入れた瞬間からその美しさにワクワクが止まりません。それもそのはず、1932年に日本人実業家林方一氏が当時の最先端を凝縮して創立し、1945年の終戦とともに一旦デパートとしての役目を終えたものの、1998年に台南市市定古跡指定を受け大規模改修を経て2014年に再び百貨店として生まれ変わったという、歴史ある建築物なのです。
まるでタイムスリップしたかのような階段や台南初のエレベーター、窓やタイルにいたるまでが美しく、お買物を含めて全体を見て回るには半日では足りないほど。屋上には神社もあり、台南中心街の眺めも絶景。台南に来たら欠かせないおすすめスポットです。
台南駅からのアクセス:
台湾鉄道台南駅から歩いて中山路を直進し民生緑園の円環(環状交差点)からは中正路に進む。
所要:約20分
美しく白くそびえる宮殿のような建築と手入れの行き届いた広大な庭園に圧倒される私立博物館です。実業家・許文龍氏が「大衆のためにあれ」と自らの収蔵品を公開展示した博物館で、ロダンやミュシャなどの展示区だけで1日鑑賞していても足りないほど。有名画家の作品を集めたアートエリア、ストラティバリ製のチェロやバイオリン(展示するだけではなく多くの人にその音も楽しんでもらいたいという趣旨から、無償で台湾の演奏家に貸与もしているそう)などからなる楽器エリア、甲冑や武器などを展示した兵器エリア、標本の群れに思わず息をのむ動物エリアから成る四大常設展と特設展があり、見る人を一瞬たりとも飽きさせません。
HP:https://www.chimeimuseum.org/ja
台南駅からのアクセス:
台湾鉄道台南駅から台湾鉄道に乗り保安駅下車、文賢路を表示に沿って歩く。
所要:約20分
「古き良き路地」が今もそっくりそのまま現存。ノスタルジックな通りとして、日本の著名な雑誌のロケ地としても登場する有名な通りです。
赤や黄色の手書きの看板、雑多に行き交うオートバイや自転車に乗ったおじさん、おばさん、クラクションの喧噪に路地からの美味しい匂い。通りにはB級グルメの店が立ち並び、イカビーフン、カキオムレツや牛肉スープなど台南ならではの料理が目を引きます。そんな日常の風景に、「あぁ、台湾に来たなぁ」と心から実感することでしょう。
もう一本後ろの通りは、元祖路地裏と言われる神農街。ハイセンスにリノベされたおしゃれなカフェやバー、雑貨屋などが立ち並び、アートな壁画などの映えスポットもありますので、合わせてお散歩を楽しんでみてください。
台南駅からのアクセス:
台湾鉄道台南駅から中山路を直進し民権路を右折。
所要:約25分
もち米粉とタロイモ粉のお団子を揚げ、水あめをくぐらせた後、ゴマをまぶした台南の伝統的なお菓子。一口サイズで食べやすく、味は中華菓子「ゴマ団子」をさらに軽くした感じで、胡麻の香ばしさと中のサクッとした食感を楽しむうち、水あめの甘味がお口の中に広がります。気がつくと一袋すぐになくなってしまうほどあっさり。「麻荖(マーラオ)」の「荖(ラオ)」は「サクサクとしたお菓子」を表し、「麻(マー)」は胡麻を意味しますが、現在ではココナッツ、ピーナッツやアーモンドなど、まぶすものはさまざま。それらを総称したものが「麻荖(マーラオ)」と呼ばれています。 もともとは天公様という台湾の神様へのお供え物として作られていたこともあり、現在もお正月や記念日、結婚式など親族が集まる縁起のいい日に食べられる開運のお菓子です。伝統的なお菓子屋さんはもちろん、スーパーなどに売られていることも。ぜひチェックしてみてください。