王爺信仰文化と王船祭を体感できる博物館が屏東県にオープン

台湾南部の屏東県東港鎮にある東隆宮の「東港迎王平安祭」は、豪華な装飾を施された神の船「王船」が街を引き回されたあと、巨大な炎に包まれ焼き尽くす「送王」の儀式が壮観に催される廟として台湾全土に名を馳せています。

この民間信仰行事は3年に一度しか開催されないため、次に見るのには2027年まで待たねばなりません。そんな中、2024年12月にこの伝統文化にいつでもふれることができる「屏東県王船文化館(PINGTUNG KING BOAT MUSEUM)」が開幕しました。

目を引くのは、高さ5メートル・幅20メートルの巨大スクリーンが参観者を取り囲むイマーシブシアターで、王爺信仰の説明や祭りの様子を、没入感のある迫力映像で楽しむことができます。
また、祭りのために建造を担当する伝統職人が手がけた実物大の本物の王船が館内に展示されています。

「東隆宮」と「屏東県王船文化館」は、台湾で唯一のラグーンである大鵬湾のほとりにあります。屏東県の一大自然景勝地である大鵬湾国家風景区での観光とあわせて、新たに誕生した注目のスポットに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

▼屏東県王船文化文化館 公式サイト(中国語・英語)
PINGTUNG KING BOAT MUSEUM)
https://www.cultural.pthg.gov.tw/kingboat

▼交通部観光署(台湾観光庁)大鵬湾国家風景区公式サイト(日本語)
https://www.dbnsa.gov.tw/Index.aspx?lang=3