2025年6月3日の世界自転車デー(World Bicycle Day)に合わせ、台湾で「自転車で走る台湾は美しい(臺灣騎時很美麗)」をテーマに、台湾全土にある46のサイクリングロードと台湾各地の国家風景区が連携し、大規模なライドイベントが展開されました。
メイン会場となったのは北部海岸エリアで、基隆市・湖海湾を起点に翡翠湾や野柳ジオパークなどの観光スポットを巡り、新北市万里区・国聖埔に至る9.3kmのルートで、参加者にとっては、短距離ながらも北海岸の自然の景観と歴史・文化の融合を深く体感できる機会となりました。 また、周辺地域の観光資源や地元の観光圏との連携も図られました。イベントには国内外の自転車愛好者が多数参加し、さらに交通部(国土交通省に相当)の陳世凱部長(大臣)、観光署(台湾観光庁)周永暉署長(長官)ほか行政関係者等の参加も加わり、グリーン観光と地域振興への取り組みをアピールしました。




当日は、台湾企業が開発したアプリ「Velodash」により台湾全土のライド情報が集約され、台湾全体が一体となって自転車ツーリズムやグリーンツーリズムへの機運の高まりを示し、台湾の自転車ツーリズムに対する技術力と熱意を、世界に向けて力強く発信しました。
さらに、自転車業界団体などが主導する「愛地球宣言イベント」では、政府に向け自転車産業発展白書が提出され、産官学の連携によるグリーンモビリティと低炭素社会の推進が呼びかけられました。
今回のイベントでは、交通部(国土交通省に相当)各機関や、6つの地方自治体(新北市、台中市、高雄市、屏東県、宜蘭県、花蓮県)、そのほか多くの民間自転車団体や企業が協力し、健康的な生活とグリーン観光の推進に取り組みました。台湾一周ライド(環島)に加え、交通部観光署(台湾観光庁)では今年下半期に「台湾自転車観光フェスティバル」として、10のテーマを掲げた一連のイベントを展開します。「自転車イベント」、「地域観光圏」、「自転車フレンドリーなサービス」、「鉄道と自転車の連携ツーリズム(「二鉄」旅行列車)」、「観光スポット」という5つの柱が組み込まれ、自転車愛好家や観光客の皆さまに向けて、地域色にあふれた個性的な各種旅行体験を提供させていただく準備をすすめていきます。