阿里山林業鉄路の北門駅、修復工事で一時閉鎖

阿里山林業鉄路(旧称:阿里山森林鉄道)で嘉義駅の次の駅、嘉義市の市定古跡にも指定されている北門駅が、3月20日より修復工事のため閉鎖されます。一年余を見込む大規模工事の間、同駅での乗降はできなくなります。

なお、土・日・祝日に「嘉義駅~北門駅」間で運行している「檜木列車」は、北門駅で乗降せず、隣接する嘉義車庫園区内の臨時乗降場所を利用することになります。

北門駅は、阿里山林業鉄路(旧称:阿里山森林鉄道)開業当時からあり、木造の駅舎は1910~12年に建造されたとみられます。1993(民国87)年5月、火災により建物の4割が焼失したものの、建築当時と同じ建材・タイワンベニヒノキを使って修復。1999年9月21日の台湾大地震での損傷も修復されました。今回の修復工事は柱の虫食いや塗料の剥落などを目的とします。

また、北門駅の向かいにある麗星飯店の建物を「新北門駅」として整備していく計画も始動しました。将来的には「新北門駅」へ北門駅の機能を移転し、駅と宿泊施設を兼ね備えた新しい施設になる予定です。

世界屈指の登山鉄道である阿里山林業鉄路は、1900年代はじめ、阿里山の豊富な木材を運搬するために作られました。始発の嘉義駅から終点・阿里山駅までの高低差(標高差)は2000メートル以上、熱帯・亜熱帯・温帯の3つの気候帯にまたがり、全線の長さは71.4キロメートルにおよびます。

現在は旅客輸送を担うようになり、ヒノキ造りの特別デザイン車両を運行するなど、国内外の観光客から大きな人気と注目を集めています。

<阿里山林業鉄道に関する情報>

行政院農業委員會林務局阿里山林業鐵路及文化資產管理處
https://afrch.forest.gov.tw/Ja (日本語/基本情報)

工事情報(中国語): https://afrch.forest.gov.tw/all-news/0070992

台湾観光局 阿里山国家風景区(日本語/基本観光情報)
https://www.ali-nsa.net/ja

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